UK / Danger Money
すんまへん、いつもながら、古いもんを引っ張り出してきてしまいました。わしの洋楽(?)は70年代と共に終了してるもんだから、新しいもんの紹介ができません。勝手に盛り上がるのでよろしく。少女(?)の頃にUKに夢中になったことをすっかり忘れておったのだよ。将来絶対ヨメになってやると思っていたJohn Wettonや、夢の王子様だったEddie Jobsonを急に思い出し(高校生のとき下敷きにEddie Jobsonの写真入れてた)、CDの即買い(正確には即ダウンロード)をしてしまいました。Danger Moneyは79年だったのね。ライブは当時2回行きましたよ、中野サンプラザと日本青年会館へ。
この後、John WettonはAsiaなんて妙にポップなバンドで大ヒット飛ばしたが、やっぱしわしが泣けるのはDanger Moneyまでですね。多重録音してるとはいえ、たった3人のユニットとは思えない音の重厚ぶりの怪物トリオ。天才Eddie Jobsonの神業と、あんなに叩きまくっているのに一粒一粒の音がクリアで気持がいいTerry Bozzioの化け物的なスティック捌きで、そりゃもう凄まじいもんなのである。それに、いいよなあ、John Wettonの声さ。めちゃ男臭い!セクシー!おっさんのわしでさえ悶える!歌の低音箇所なんてもう〜〜イっちゃう。King Crimsonは断然後期派なのだが(別格的な位置にあるアイランズを除く)、Fripp大師匠の存在があってこそなのは当然ながら、やっぱしJohn Wettonの声があったっつーのもデカイと思うのよ。
昨日、このDanger Moneyを聴きながら仕事してるフリをしておったら、次男がいつのまにか横で聴いていて、早速MP3にして持ってったよ。めちゃくちゃな変拍子続きでどうやってこんなにピタっと合うのか、こいつらライブでもこの通りヤルのか、とか質問攻め。さすが息子よ(T▽T)耳が肥えておるなあ(「肥」という字は微妙だな)キーボード&エレキ・バイオリンのEddie Jobsonが徹底的にクラシックの勉強をしていたことを(学生んときはオケの指揮者になりたかったんだよね)息子におしえてやりました。やつは反レッスン派・勝手に弾かせろタイプなので・・・。ライブのレコード、CDになってんのかなー。次男、もうすぐ15歳です。わしがUKと出会った年齢と同じだ。
Danger Moneyは出だしがやたら大げさでカッコ良すぎ。途中のキーボードをバックにベースがメロディをとる部分、あれ、これKing Crimson??これってRed?って感じの箇所が。
https://www.youtube.com/embed/yEKARbhoRbk
次の曲のRendezvous 6:02は、恐れ多くも自分で弾いてやろうと必死こいて耳コピーした曲です。バンドでもやりたかったのだが、ま、実現したとしても「ふざけんな」で終わっただろうけど。ピアノが美しいんです。本気でヤマハのCP系のピアノ欲しかったっす。これも変拍子だけど、ピアノが美しく流れているので安心して聴いてられます。
https://www.youtube.com/embed/oZ5RgSPU3B4
The Only Thing She Needs、これが傑作。自分的に印象深いのはドラム。圧巻で歌いまくり。変則リズムが見事だし、途中の4分を過ぎた頃からのインスト部分は全く息付くヒマなしで、約8分間つい耳を澄ませてしまうわしは肩こります(笑)でもこれぞプログレの醍醐味!
https://www.youtube.com/embed/_d2a1ussAKc
この曲「Caesar’s Palace Blues」、やっぱり主役はEddie Jobsonよね。しょうがないよな、なんたって王子が透明のバイオリンもってあんなにバリバリやられちゃねえ。そりゃカメラはエディ王子に釘付けだわよねえ。
https://www.youtube.com/embed/6VAzkN_qJig
5曲目のシングルになりそうな聴きやすいNothing to Loose。これも貴公子Eddie Jobsonを目を細め見ちょりました。このアルバムでギタリストを失ったのだがまったく損失ないよね。それからTerry Bozzio 、かっこいいの知ってたけど、やっぱりかっこええわよ!!!(ハアハア)
https://www.youtube.com/embed/XHgqHrQBNCI
最後も見事な作品Carrying No Crossはプログレらしい大作だが、このアルバムの中ではちょっと異質?5分くらいからこうこなくっちゃ風に盛り上がってくるよね。3人ともその才能を大発揮している聞き応えのある終曲っす。ああ、つかれたw 全体的に歌と歌の合間の間奏っちゅーのか、プログレの場合、そこが主役だと思うんだけど、どの曲もめちゃカッコいいんですな。「うーーん、うまい!(T▽T)」と泣けてきてしまうような。てか、全体的にRedの軽量版って気がするのはわしだけ? 歌詞は、大昔レコードについてた歌詞カードの対訳が妙チクリンだったのを覚えているが、実は中身はなかなか重苦しい。てか、頭がいい人が書く詩って難解過ぎてよくわかんないんだけど(笑)勝手に解釈しても悪いしさ。前作に比べればこのアルバムは普通のロックだとかポップ系な傾向になったにせよ、その辺によくある単純な惚れたハレたのラブソングはないよ。(エイジアなんてあの錚々たる顔ぶれであのサウンドって何なの?!) わしはバカテクのバンドが大好きである。いや、力任せにテクを誇示するんじゃなくて、やっぱしセンスとのバランスだよねえ。音楽ってドヘタ演奏でも、妙なところでドツボにハマったりして、めちゃお気に入りになったりするから(シゲティのシャコンヌみたい)、まったくそのときの自分次第なんだけどさ。ドヘタで精神性もないと、わし的にはどうにもならんですね。おまいら、音楽やっててもっと訴えたいことないのか、と言いたくなる。一時期、ほんとに一生懸命バンド活動とかしてたけど、自分にはバカテクも精神性もないので、とっととあきらめました。やってて楽しけりゃいんだけどさ、欲求不満になるだけだったし。 将来ヨメにして欲しいと夢みたJohn Wettonは昔はコンドルのジョーみたいで、そりゃカッコよかったんですが、今は太鼓腹のスーパーサイズのおっさんになってしまいました・・・かつてのチョイ悪系のクールな印象はどこへ (T▽T)・・・。ああ、わしが妻だったらちゃんと食生活管理してあんな太らせなかったのになあ。(って自分はどうなんだよ)Asia以降どんな活動をしているのか、全然しりません。いろんなことやって来日もしてるみたいっすね。 王子Eddie Jobsonはほんとに華麗なバンド遍歴をしてきて、まだ実家のどっかにレコードが山ほど残ってると思うけど(売られてなければ)Curved AirとかJethro TullとかRoxy Musicとか、超凄腕バンドに参加して、そのバンドを一層華やかに美しくしていたのだが、ソロアルバムがダサくないか?特に、なんだかウソくさいニューエイジのアルバムなんて出しちゃってガッカリしたものだが、その後はどういう活動してるんでしょうか。 Terry Bozzioも何やってんのか知りません。彼のウルトラ技巧テクニックと感性なら、食いっぱぐれはないでしょうなあ。本当にカッコいいっす。とにかく80年代中盤くらいから完璧に停止してるからな、この世界の情報。 オマケにUKのファーストのときの4人の顔ぶれでのライブ。In the Dead of Night。いいよな、ファーストも。最初の3曲がたまらん。この曲も7拍子か?の変拍子で開始で、ついテンポを数えてしまう自分が(笑)Danger Moneyの1年前で、ビル・ブラッフォードもアラン・ホールズワースも辞めるのが決っていたのか、なんだか二人とも力が籠ってない。ちなみにわし、キングクリムゾンがディシプリンで来日したとき、ビル・ブラッフォードに会ってサインもらった! U.K. – In The Dead Of Night (Live 1978) http://www.youtube-nocookie.com/v/_RC6XSAZwOs 仕事の締め切りが迫り、ケツに火がついていながら逃避中のわしでした(^^;
オマケのライブ映像/In the Dead of Night
Comments
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ごめん、わし知らんぞ。
そんなにいいのか、、、
某レストランは何やら怪しげな動きになってきてるし。
おかまがやばい立場になって来ている。
なんかいつも有香さんのこの手の記事を読んでると、
ひたすら聴きたくなります。
でもなんだか忙しい…うぅ。
日本に帰って落ち着いたらにします…
懐かしい曲ばかりのお話ですね。古いレコード山とあるけど今更探すのも大変で。そのへんのやつなんぼでもありまっせ。探しにきたら全部あげますよ。
ケツに火がついていながらよくこれだけの文字列をずら〜〜っと並べられるもんだのう( ̄△ ̄)
つーか絶体絶命の窮地だからこそできることなのか。。
お! プログレ・ブログでもないのにこんなオタクな投稿にブラ下がった人が(笑)
みっちゃん>
そんなにイイっちゅーか、単なる好みだと思うんだけど、気に入るかどうかは別として、腕は確かです。
某ちゃりん子ちゃん?ヤバイのか(^^;
me-aさん>
CDあげるよー。帰国前じゃ荷物になるかな。もうすぐだねえ。わし、バカテクのミュージシャンに弱くてさ。もうわしにもシテ〜〜って感じ。(いかん、話が違う)
洛趣味さん>
だいたいPFMが出てきたところで洛趣味さんはタダモノではないと思っていた!わしもこのテのレコードは実家か弟のところに大量に置いてあります。(弟が売り飛ばしてなければ)特にユーロプログレなんて当時でも入手困難なもんとかあって、愛着あります。てか、洛趣味さんの、ほし〜〜〜〜〜探しにイク〜〜
父>
ちょっと逃避してみました(涙
タイプ打つのは一瞬だからさ(^^; あはは
ブログは30分まで!くらいだけど、今回youtubeからビデオ拾ったので、1時間近く無駄になったかも。あああああ
懐かしくて懐かしくて、思わずレスです、
LP(なぜかカットアウト版)で2枚ほどですが聴きました
ひっぱり出すより新たに買い、ですね〜。
ゆきをさん>
おひさしぶりです!
あはは、こんな懐かしいのが出てちゃ、昔ハマった人はついぶらさがっちゃうよね(^^)
久しぶりに聴いても、すげーって思いますよね。シンセがびよーんってとこがアレですけど(笑)
おー、、、私ゃ、大阪で観たわい。
日本青年会館に行ったのなら、ライブ盤での観衆の「ユーケー!ユーケー!」の声援の一人だったんだ!
ドスコイ・ウエットンおじさんの生「キミタチ、サイコダヨ!」も聴いたんだな。
私ゃ、アラホフリークだったんで、3人での来日は残念だったが。
大阪場所・・・モトイ大阪公演は、あの頃立て続けに来日した、ジェネシス、キャメル、カンサス、ウエザー・リポートに比べてチケット代が高かった印象が残ってるが・・・
ジョブソン知ってから、ヴァイオリンにピックアップ付けて、エフェクターとアンプ通してゴリゴリ弾いたもんだわ。
ディシプリン・キンクリは、来日するっていうのがキッカケで豪州から帰国したのでした。
ん〜、やっぱりイイねぇ〜、こういう話題は尽きないねぇ〜。
次男 15歳
約束の年まであと一年だな(* ̄ω ̄*)
↑約束したのか?>自分
いや、今日から3連休だと思うと気分が明るくてな
はっはっは
atem社長>
この投稿には、誰もブラ下がらないと思っていたが、atem社長だけは来ると信じていました(笑)
てか、懐かし過ぎ!!!そうそう、「ゆーけーゆーけー!」叫んでたの、ライブアルバムはそれで始まるんだよね(T▽T)ほしい〜〜〜〜! アラホって、略すな!!(笑)ってことは、他のメンバーはビルブにエディジョ、テリボ・・・ジョンウエットンはうまくできんな(^^;
ウチの次男もエディジョブソン見てウチの古いバイオリン出してきたよ(笑)やっぱりやってみたくなるのね(^^;
しかし、すごいぞ、atem社長!ディシプリン聴きにわざわざダウンアンダーから帰国したとは!てか、浅草国際劇場のコンサート、いった??だったらすれ違ってたかもね!
monicci>
もうすぐ15歳のヤツは、最近めちゃ背が高くなって、見おろされて腹立つよ!お、三連休か?ゆっくり休めやー。わしは多分、来月の3日からよ。うまくいけば一週間ほどの予定です。よろしく!!
すばやいResにつられて、再登場!
残念ながら、キンクリも大阪ですた。
UKの大阪公演では、CP80のペダルが調子悪くて、ジョブソン君は何回もスタッフを呼びつけてた。
シーザース・パレス〜のラストの弾きまくりのとこで、弓の毛が大量に切れて(切って)、飛び散った松ヤニが照明に照らされて美しかったのが印象的だったな。
数年前にジョブソンと同じガラスのEヴァイオリンがオク出品されたが、あまりに高騰して諦めた。
ちなみに、その後のテリー君は、元プレイメイトかなんかの嫁はんと”Missing Persons”というバンドを組んで”Give”という曲をヒットさせました。
↓ほれっ!
http://www.youtube.com/watch?v=JTRl7T4u39E
その後、キンクリのスキンヘッドのおっちゃんとアルバム作ったりしてた。
atem社長>
エディ王子、ウルサそうだもんねー。彼こそ筋金入りの「俺様」プレイヤーっすね。まあウマイしカッコいいからいんだけどさ。でも相当性格悪かったらしいよね(笑)
>シーザース・パレス〜のラストの弾きまくりのとこで、
>弓の毛が大量に切れて(切って)、飛び散った松ヤ
>ニが照明に照らされて美しかったのが印象的だったな
うひょ〜〜〜〜見たかった!!!わし失神したかも!!(笑)
そういえば、この前ザッパ系のテリボのビデオ見たよ。ちょっと驚くよね、彼のバチ捌き。youtubeは今タイからアクセス遮断されていて見られないので、後で別サイトからダウンロードして見てみるね。楽しみ♪キンクリのスキンヘッドとはトニレビですね?(^^;