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Asato ma sad gamaya, Tamaso ma jyotir gamaya, Mṛtyorma amṛtam gamaya, Om shanti shanti shantiḥ

人面石

 
Posted on 2020年9月15日 (火) 12:15 pm
Filed under 雑記帳
実家の近くの風景、荒川の土手

今通訳しているコースで、グラウンディングするために石ころを利用すると良いという話があって、石をその辺で拾ってくることに抵抗があるという生徒さんたちがいて、思い出したことがある。

子供の頃、毎年夏になると、叔母が秋川渓谷へ遊びに連れていってくれた。ある年、母親に漬物石を持って帰るように頼まれて、なかなか美しい白い石を拾ってリュックに入れて持って帰ったのだ。ちょうど小さい子供の頭くらいの大きさで結構重いので、帰りの電車が辛かったこと。

家について石をよく見ると、

なんと!まるで
頭蓋骨
ではないか!!

家では「人面石だ!!しゃれこうべだ!!」と大騒ぎになり、みんな怖がり、当然漬物に使うこともできず、出窓の観葉植物の間において、母親がお寺にそのうち持って行くと言っていた。

そのまま人面石は後ろを向かされて、うちの出窓のインテリアと化して放置されていた。その年、両親が離婚することになった。私は覚えてないけど、母親によると他にも悪いことが色々起きたらしい。それも全部人面石のせいにされた。

ある日、学校で検便があった。当時は小さな丸いプラスチックの容器に便を入れるスタイル。

ふと見て見ると、恐ろしい人面石の上に、検便の容器が乗っているではないか!
我が家にあらゆる災いをもたらせている恐ろしい人面石さまに、なんてことを!!!!

犯人は妹。彼女は学校でも勉強ができる秀才だ。検便の容器がホッカホカだったので、冷たそうな人面石の上で冷やそうと思ったというのだ。

人面石の上にうんこがオン

うんこ on the 人面石

人面石さまは、威厳もへったくれもなく、大笑いされた。大爆笑だ。

その後、我が家では悪いことが起こらなくなったという。
うんこによる邪と闇の浄化など前代未聞である。
しかしそれは強力であった。

(実のところ、最初から何も悪いことが起こった記憶は私にはない。両親の離婚だって、後から思えばめでたい門出だ。)

気の毒な人面石はすっかりパワーと威厳と迫力を失い、後ろを向かされたまま、しばらくそのままうちの出窓で鎮座していたが、ある時すっかり邪魔にされ、漬物石となることも許されず、母親がやっと処分をきめた。その時の人面石の後ろ姿、そのうなじには憂すらあった。
荒川にでも投げてくりゃいいのに、母は丁寧にお寺に供養費1万円を払って、人面石とお別れをした。

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