昔からグルジア正教会聖歌とかグルジア多声音楽(ポリフォニー)合唱が大好きだった。ラフマニノフのロシア正教の聖歌であるVespers(晩祷)が大好きなのも、そのへんのツボがくすぐられるからだろうなあと思う♪
グルジア多声音楽同様、地中海に浮かぶ島 -コルシカ島の伝統的な男声ポリフォニー合唱がユネスコの無形文化遺産になっているという。何年も前にラジオで流れていて、あまりにも大好き過ぎて鳥肌がたってしまい、速攻でiTunesでダウンロードしたのが、A Filetta (ア・ヴィレッタ)というグループの左のリンクのアルバム(Ab Eternu・永遠から)であり、そのアルバムの最終曲が以下の動画で歌われているSumigliaです。力強い祈りの声に圧倒されます。歌声に宿る魂があれほど強烈なのも、中世の時代から他国に支配されつづけてきたコルシカ島の歴史的な背景もあるのだろうなと想像するよね。彼らの歌は古(いにしえ)から歌い続けられてきたラテン語の教会音楽やコルシカ語の伝統音楽などで、宇宙の原初的な印象があったかと思えば、この世の喜怒哀楽の営みが歌声から絞り出され、込められた祈りと共に宇宙へと昇華させているような気もするものです。
この曲は教会で音が響くから一層美しいねー。みかけは普通のおっさんたちで、彼らが普通にしてたら、こんな声を聴かせてくれるとは想像できないよね笑
関連参考音源
- コルシカ島伝統音楽とグルジア伝統音楽の類似性
地理的には全然違うのに、伝統音楽がとっても似ているコルシカとグルジア。 - ALILO
グルジア・ヴォイスとア・ヴィレッタのジョイント! - Shen Khar Venakhi
グルジアの最高に美しい中世の賛美歌 – 作者不明 無伴奏の男声ポリフォニー - Tsinskaro(またはZinskaro)
これどこかで聴いたことない?グルジアの伝統音楽ですが、 Kate BushのHello Earthのコーラスがコレ!めちゃカッコイイ曲だが、このコーラスが曲の神秘性を高めてると思う♪イーリアンパイプの音色も素敵(グルジアじゃないが)こんなものを利用するとはケイト・ブッシュはほんと天才だなあって思うわ。
ここでグルジアまで来ちゃったら、宗教音楽も悲哀の音色がするドゥドゥクも素晴らしいお隣のアルメニアの音楽もブログりたいわ! それからバルカン半島(ブルガリア、セルビア、ルーマニア)あたりのポリフォニーもたまらんのよ。不協和音が神秘的で美しいブルガリアンヴォイスは有名だけども♪それはまた次の機会に。
Comments
trackback uri