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Om Lokah Samastha Sukhino Bhavanthu

Ashes and Snow 東京再体験〜21世紀のベスティアリ

 
Posted on 2007年6月17日 (日) 11:26 pm
Filed under アート

Ashes and Snow 東京会場の写真

東京へいったら、まずなにより絶対コレ!と楽しみにしていたAshes and Snowをお台場にて再体験してまいりました。めちゃ混んでると想像したけど、サンタモニカのほうが混んでたくらいで、わりとゆったり鑑賞することができて嬉しかったです。時間をおいて二度目となると、もう恋しまくっていた初回のときよりも冷静に体験できて、また別の感触があったりしました。

Bestiary特に、あの後モントレーでのTED講演でのコルベール氏のスピーチで(追記:残念ながらTEDのサイトからビデオがなくなってしまったのでリンク削除しました)、Ashes and Snowは『21世紀の“Bestiary動物譜寓話集)”』であるとの話を聞いちゃったもので、今回は「現代のベスティアリ」として、そういう目で鑑賞してきたわけです。

ベスティアリというのは中世のイギリスの動物図鑑で、もちろん普通の学術的なもんではなく、その中にはユニコーンやドラゴンやペガサスといった美しい幻想動物はもちろん、実在の動物もなんかヘンだったりとか、動物血だらけ残酷物語的なものとか(笑)の半空想動物図鑑です。わしは子供の頃、こういう幻想動物が大好きで、中学生のときに美術の授業内で作った銅板のレリーフはユニコーンだったり、この手の図鑑をいくつか持ってたりして(含:絶滅した動物図鑑や妖怪妖精妖獣図鑑)、本物ではなかったが子供の頃からベスティアリ的なものには接していたらしい。

もちろんコルベール氏がいう「ベスティアリ」は中世英国のあの本に限ったものではなく、それぞれの土地での動物との人間の神話的な関わりのことだろう。わしがAshes and Snowに直感的に恋するように惹かれたのは、動物と人との美しい写真や映像の中の、そんな部分だったのかもしれない。神話学者のジョーゼフ・キャンベルが今生きていたら、Ashes and Snowをみて、なんというだろうか、なんてふと思ったりして。

「見えざる力」の使者である動物たちはもはや、原始時代のようには、人類を教え導く役割を果たしていない。
熊、ライオン、象、大角ヤギ、羚羊などはわれわれが訪れる動物園のおりの中にいる。

人間はもはや未開の原野や処女林の世界にやってきた新参者ではない。
われわれのすぐそばにいるのは野獣や野鳥ではなく、火の星の周囲を絶え間なく回っている惑星の上で、物と空間とを争いあっている同じ人間どもである。
われわれは肉体的にも精神的にも、数十万年続いた旧石器時代の狩猟民族の世界に住んでいるわけではない。

にもかかわらず、われわれの肉体の形そのものは、またわれわれの精神構造も、彼らの生活とライフスタイルとに大きく負うている。彼らの使者である動物たちの記憶は、なぜかまだわれわれの内に眠っているに相違ない。

その証拠に、われわれが、未開の地に足を踏み入れるとき、それはふと目覚めて動き出す。
それは稲妻の閃光を見ると驚いて目を覚ます。
そして、われわれが原始的な壁画のある大洞窟を訪れるときも、それらはやはり目を覚まして、太古を思い出す。

そういう洞窟のシャーマンたちが恍惚境に入ったときは、内面的な暗がりのなかに陥ったことだろうが、それがどんなものであれ、同じ暗がりがわれわれ自身の内部にもあって、われわれは眠りのたびにそこを訪れているに違いない。

ジョーゼフ・キャンベル「神話の力」の中で抜粋の「アニマル・パワーの道」より

-

「全ての動物が共有できる言葉と詩的感性を探求しながら、私はかつて人間が動物と平和に共存していた頃の、共通の土台を再発見することを目指しているのです」「私の画像が描き出す世界には、始めも終わりもなければ、こちらとあちらという観念もなく、過去も現在も存在していません」

「古来、人間が抱く動物との関係や動物に対する理解は神話や伝説に基づいたものであり、そこで語られる内容は、これまで個々の文化や地域、民族ごとに固有のものでした。Ashes and Snowの60分の映像と9分の俳句動画は、地理な境界や文化の違いを乗り越え、現代に生きる私たち人間と、私たちの魂を揺り動かす崇拝種の動物たちとをつなぎあわせます。 」

グレゴリー・コルベールのビジョン

他所様のブログとか読んでると、動物の種類を勘違いしてる人多いです。さすがアフリカ滞在経験者のわしなので、この辺は詳しいっす。みんながヒョウと言ってるのはチーターだってばよ。全然違うんだから、さすがにチーターとヒョウは間違えるなよ〜〜。それから群れをなして警戒威嚇体勢にいる動物はハイエナじゃなくてリカオンね、別名アフリカン・ワイルド・ドッグです。

話逸れるけども、エジプトの神殿で、ファルコンの羽根を持った女性が振り返る場面があります。Ashes and Snowの中では人間はずっと目を閉じているのだが、あそこだけ振り返る女性の目がしっかり開いていてカメラ目線になります。コルベール氏の意図はわからんが、ドキっとする場面だね。女性の美しさも印象的だけど、しっかり目を開いているのに、すぐ背を向けてしまうところが、なんとも果敢なくて、切なくなります。体験者のみなさん、あの場面、どのように受け取りましたか?

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9 Comments for “Ashes and Snow 東京再体験〜21世紀のベスティアリ”

  • yamaoji より:

    yamaojiはもう15年日本の東京の地をふんでいません。
    きっと 今浦島太郎状態 だろうと思っています。
    また覗かせてください。

  • 有香 より:

    yamaojiさん>
    早速来てくださってありがとうございます!15年たつと、東京の変貌ぶりはすごそうですね。1年帰らなくてもビックリすることあるし(笑)わたしもチェンマイは今回移住してきて15年ぶりです。おじさんのドイプイも15年ぶり。発展ぶりにビックリしました。

  • monicci より:

    あ、そうそう 
    チーター! チーター!!
    ヒョウはもっと模様も顔も形も違うよな( ̄▽ ̄;
    危ない危ない 
    ハイエナももっと顔が違う(もっと姑息っぽい)っけなぁ!
    言われて「そうか」と気付くが、うっかりイメージだけで物を言ってしまう事多し!!
    世の皆様もだが、わしも気をつけろ!(><;

  • 有香 より:

    monicci>
    チーターはなんちゅーか、こうデリケートな感じするよね。巨大猫系はみんなしなやかだけど、ひと際エレガントだよね。

  • ゆきの より:

    有香ちゃん、日本でも行ったのね!
    >動物の種類を勘違いしてる人多いです
    ってそれ私です。(元アフリカ在住者)

  • みっちゃん より:

    東京でしっかり、自分の行きたい所行けて良かったね。
    わしも見たいなあ〜〜
    最近、ミュージアムに行って無いぞ〜〜

  • 有香 より:

    ゆきのさん>
    こら!元アフリカ在住者!!(笑)東京バージョンも体験できてラッキーでした!
    みっちゃん>
    カーメルからはサンフランもすぐなので、アートは充実してるよね。カーメル自体にもいろいろあるしね。チェンマイはほんとにさっぱりそういう文化的なことがないのがちょっと残念。

  • Lady-e より:

    来てたんだ?
    ゆかちゃん尾行したかった(w

  • 有香@引っ越しちう より:

    Lady-eさん
    相変わらず無愛想な帰国ですまんのう。Lady-eさんにはいつかお会いしたいもんです。今度ゆっくり帰国するからね。そのとき是非!!


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