英国の友達がCDをプレゼントしてくれたのです。ワシの音楽の好みを大体把握しているようで、自信満々で「絶対気に入るから」と送ってきてくれました。どれ、受けてたってやろうじゃねーのと(どこまでエライんだよ>自分)ワシの音楽のツボにスッポリとハマる音楽がどれほど希少か(うそばっかし)教えてやらにゃならんと、そしてどこ文句付けてやろうかとCDをプレイヤーに入れてみました。
Isabel Bayrakdrian – Joyous Light
頂いたCDのタイトルJoyous Light、アーティスト名 Isabel Bayrakdarian(イザベル・ベイラクダリアン)。キレイなおねえちゃんのジャケット写真、音源Armenian Anonymous? アルメニアですかい?
それは伝統的なアルメニアの教会音楽であった。
Isabel Bayrakdarianという女性は、レバノン生まれでカナダで活躍するソプラノ歌手。日本ではヘンデルのセルセでNHKクラシックも放送したらしい。ワシはオペラ歌手のことはよくわからんので、全然しらなかったのだが、我家に1曲だけ彼女が歌う曲がはいったCDがあった。なんと、ロード・オブ・ザ・リングスの「二つの塔」のサウンドトラックである(^^; ワシはあのサウンドトラックはなかなかの出来映えだと思うのだが、その中で特に好きなあの1曲が、このIsabel Bayrakdarianの歌声だった!そう、この曲!(^^)↓↓
Isabel Bayrakdarian Evenstar
つか、ワシがどうしてオペラをあまり聴かないかというと、女声の装飾されて大変なことになってしまっているビブラートとの相性が宜しくないのである。声楽曲でも、教会音楽が大好きなのは、シンプルに真っすぐに歌うから。「二つの塔」サウンドトラックのこの曲Evenstarは、オペラのソプラノ歌手が歌ったとは思えないくらい、まったくオペラっぽくなく、ストレートに歌われております。好きなんです、こういうの!
というわけで、アルメニアの教会音楽、その独特の音階は、すんません、思いっきりツボです。Sacred音楽にしてはビブラートや大いに盛上がっちゃう部分が気になったりはするけど、全体的にそれほど嫌みなものでもありません。(もっとすっきりだったら更に良かったと思うけど)
アルメニアといえば、1500年以上も前の大聖堂や教会の遺跡が、崩れかけながらも今なお美しく、その土地で繰り広げられたいろんなドラマを想像するだけで、身震いするじゃないですか。アジアとヨーロッパが融合するあの辺り、ワシには大変気になる場所で、いつか必ず訪れてみたい地域でもあります。ほんで、こういうタイプの音ってさ、一瞬のうちにその土地や歴史に脳内旅行させてくれる超時空直結型音楽と、ワシは密かに呼んでいるのであります。で、どこか懐かしい感じがするのは何故か。前世は無理に探ろうとは思わないけど、こういうとき、チラリと自分の魂のかけらを見つけたような気がするのです。
今日はお雛祭り。ウチのメシはちらし寿司でした♪
Comments
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ステキな音楽の紹介ありがとうございます。
有香さんの仰るとおり身震いするというか
心まで震える音でした。
なんだかアルメニアの教会音楽が形成された時代を超えて、レムリアもしくはアトランティスに繋がったような感覚を覚えました。
ハマリそうです・・・
グリムス大人の樹に成長しましたね!
おめでとうございま〜す^^
南国風でとてもステキ!!!
そうそう、我が家も昨日はちらし寿司でした〜♪
レムリアやアトランティス!!ああ、そうかもしれんねー。やっぱりあの辺の音楽って時空超越してると思うわ、わし。今回のこれを聞いて本当につくづく思った(^^)わこうれんちゃんが注目してくれて、ブログで紹介してよかったです!大抵この手の話は独り言で終るので(笑)
グリムス、長かった!!なんかアーティチョークみてーじゃん?笑える(笑)アーティチョーク食いたくなった・・・
こんにちは。
これ、良いですねえ。ロード・オブ・ザ・リングのサン・トラも・・。
有香ちゃんさんには失礼かもしれませんが、有香ちゃんと私との音楽嗜好は似ているかもです。
ベルカント・・オペラチックな歌よりも、まっすぐなビブラートのない声が好きです。
これからも色々教えてください。
だけどさ、私の職場の同僚がなんと!元在米(在加も)アルメニア大使夫人なんです。今は退官して、ご主人(元大使)はNPO法人のCFO、で、奥さんはうちの大学の職員、というわけで。
私の住んでるMA州の町の隣町には全米でも1−2を争うアルメニアンの多く住む町で、雑貨屋さんからスーパーマーケットから、何から何までArmenianのもので揃わない物はないってくらいんんだよね。なんか、本当に偶然(笑)。もちろん大きな教会もあって、日曜日は大騒ぎ(笑)。
でも、アルメニアという国は、その歴史の複雑さ、悲しさをどうしても考えずにいられないよね。世界に散り散りになってしまった人たち、というか。私の同僚からいろいろと話を聞いているぐらいしか、私の知識はないんだけど・・・。でも、彼女はあくまでもコスモポリタンというか、ま、元大使夫人というバックグラウンドがあるからかもしれないけど、彼女が生まれた町はアゼルバイジャンとアルメニアの国境だったそうで、アゼルバイジャンのパスポートももってます。でも、もちろん、学校教育ではロシア語で受けることも多かったようで(特に高校・大学)、今でもロシア語のほうがラクっていうこともあるみたい。
先日は、加入してる、日本の番組が見られるケーぶりテレビでやってたNHKの世界遺産のシリーズで、アララト山とエチミアジン大聖堂のことを紹介していました。「ノアの箱舟がたどり着いた場所」と言われている、と。
少しでも多くの人にアルメニアのことを知ってほしい、という思いがとても強いので、有香ちんのこのCDのことを知ったら喜ぶと思います。
「ケーぶりテレビ」、だって>自分(爆笑)。
Typoです。
garjyuさま>
教えてください、なんて何をおっしゃいます!失礼どころか光栄で泣きそうです!garjyuさんのブログで密かに欲しいCDチェックをしているのはワタシほうで、でもこちらからはなかなか自由に入手できないので、ヨッキュウフマンたまってます。どーしてくれんですか!!(逆ギレ)
Isabel Bayrakdarianさんは、ヤレば大変美しくできるのに(Evenstarみたいにビブラートなし)、やっぱり元々がオペラでソプラノな方なので、こういうSacred音楽を歌うにしても、やっぱり装飾が気になりますね。音楽が素晴らしいだけにちょっと残念。
モリ麗>
そういや、モントレーにはセルビア人がたくさんいましたが(っていっても、モリ麗んとこのアルメニア人町みたいんじゃないけどさ)、移民って同じ所に固まるよね。アルメニアもそうそう、虐殺の歴史もあるし、本当に翻弄されまくっている民族な上に、ノアの箱船とかキリストが直接指示して建てた教会とか、そんな神秘的な歴史もてんこ盛りで、こういう音楽聴くとそういうのも頭に浮かぶじゃんか。ジ〜ンときちゃうよね!!CDぜひ紹介してさしあげてくださいまし!てか、もうご存知かもしれんよ?