スピリチュアルで音楽・料理好きなおっさんレディがチェンマイから発信するしょーもないブログっす
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クリスマス合奏協奏曲/コレッリ

 
Posted on 2008年12月24日 (水) 4:24 pm
Filed under クラシック/現代音楽

いつも気になってるんだけど、今日はクリスマスイブであって、クリスマスじゃないっすからね。
だからナニって、あんた。「聖夜」って、クリスマスイブにしちゃってるじゃん、世間はさ。
クリスマス・イブってシツコイようだけど、クリスマスの前夜って意味だけですから。
なので、日本でホテルが大繁盛するのは25日であるべきだと思うんですけど。
てか、なんで聖夜はイチャイチャの夜なんだよ?!
ま、いっか。どうせイエス様だって、ほんとに生まれた日は実際いつだかわからんのだしな。

つーわけで、明日の聖なる日をお祝いしまして、コレルリの大好きなクリスマス協奏曲を置いていきます。ジングルベルとかのクリスマスソングじゃないのも新鮮っしょ?

それに、この曲には思い出があります。
長男が、カーメル高校での室内管弦楽団(Chamber Orchestra)でチェロをやっていたとき、モントレーのマリオットホテルのロビーで演奏をしたことがあって、クリスマス近かったこともあって、この曲も演奏曲のひとつに入っていたのでした。ロビー横のカフェで朝食を食べながら、この曲を聴いていました。
その長男、家族と過ごさない生まれて始めてのクリスマスは、下町路地裏で仮装叔母さん主催によるおでんパーティだそうです。ぎゃはは
それでは,みなさま、Happy Christmas!

2002年12月24日の旧サイトの日記から

コレッリ(コレルリ)のクリスマス協奏曲

イタリアのバロック作曲家アルカンジェロ・コレルリ(1653〜1713)にハマっております♪ わしは宗教音楽を除いては、基本的にバッハ大先生と、一部のヴィヴァルディの曲以外のバロック系は好きじゃないのだす。(バロック以前のルネッサンス期となると、これまた好きやつがいっぱりあるんだが) どうもあまりにもきらびやかなカンジがして、宮廷音楽家たちがこぞって、金持ちたちが気に入るような音楽を作った印象があり、どうもウソ臭く感じてしまう。 まあ、このコレルリもその例外ではなく、イタリアに滞在していた元スエーデン女王がパトロンとしてくっついておって、作曲活動にいそしんだ宮廷音楽家なのだが、わたしの印象では、他のバロック音楽よりも、どこかシンプルで素朴な味があり、バロックを聞くときに感じる、居心地の悪さというか、そういうものを一切感じさせないのが、このコレルリの楽曲たちなのであります。しかもコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)というスタイルを確立し、後のフランスやドイツのヘンデルにも偉大な影響を与えたという、実はものすごい人なのであります。
もともと、コレルリを聴いたきっかけは、 わたしが愛してやまないラフマニノフが「コレルリの主題による変奏曲(作品42)」」っちゅーのをやっておりまして。その原曲がコレルリのヴァイオリン・ソナタ ニ短調作品5の12「ラ・フォリア」ってやつでして、聴いてみた次第で。それがまた美しいーーー楽曲なのよう。つか、ラフマニノフ版のラ・フォリアはめちゃくちゃかっこいいので、これもそのうちにウンチク垂れたい。。
んで、前置きが長くなったが、世間はクリスマスつーことで、コレルリの代表作といえば、合奏協奏曲作品6の8、ト長調。いわゆる「クリスマス協奏曲」と呼ばれておるものです。これもかなりイケてます。「聖夜のために」という文字が楽譜にメモされていたことから、後に「クリスマス合奏協奏曲」という通称で呼ばれるようになり、キリストの降誕を表現したという噂もあるけど、実のところ真相はわからんそうだ。重々しく厳粛な序奏ヴィヴァーチェ、天使がキリスト誕生のメッセージを運んでくるヨロコビを表現したアレグロ、美しくも切ないアダージョはキリストに対する思慕を表し、再び訪れるヴィヴェーチェでは喜ぶ天使たちの舞を。そして最後には雰囲気がガラっとかわって、パストラルの名前のごとく、牧歌的な優しい落ち着いた旋律になります。

ツイッターにて、音楽評論家の林田直樹さんのつぶやきの引用

コレッリは馬車に乗った若いヘンデルが「お乗りになりませんか?」と誘っても、寒くとも「自分は歩いていくのが好きなのです」と言い、外套を巻きつけて歩き続けるような人だったとか。エンリーコ・ガッティはコレッリを聴くときはせめて「時間を忘れてほしい」と言っています。
林田 #ottava(2010年10月10日OTTAVA放送中に)

コレッリ:合奏協奏曲Op.6(全曲)
コレルリのコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)が全曲聴けるお得な2枚組!

クリスマス協奏曲集
騒々しいクリスマスソングにウンザリしてる方はこちらがオススメ。コレルリを含む、バロック時代のいぶし銀のように美しい本当のクリスマス音楽集

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5 Comments for “クリスマス合奏協奏曲/コレッリ”

  • ヒロ より:

    いいですねえ、これ。
    最近はお決まりのようなクリソンばかり流されてきて、うんざりしてました。
    こういう、NOELを思わせるようなものの方が数段素晴らしい。
    やはり宗教的歴史的伝統の重みは違いますね。

  • サンマ師匠 より:

    実は私、17・18の頃ジャズとクラッシックの中古レコード屋さんでバイトしてました。
    私の担当はなんとクラッシックの中古CDの値段つけ&ポップ書き。
    当時は源吾の輸入CDをスラスラ読めたものです。
    現在すっかり忘れました。
    それにしてもクリスマス(イブ)おでんパーティーいいですね〜!!
    長男さんは日本の生活に馴染めそうですか?

  • 有香ちゃん より:

    くそう、いっぱい打ち込んだのに消えたぜ(T▽T)
    ヒロさん>
    この時期耳を覆いたくなるほど流れまくるクリスマスソングって「プレゼント買え!」「ケーキ買え!」と煽られているようでムカつきます。山下なんとかの歌にしても、なんだかあの歌のせいでクリスマスはカップルのためのもの、ってなったような気がして、責任とれよって感じw
    ワシは、いつもよく流してるんだけど、コロラド公共放送(http://www.kvod.org/)のクラシックラジオ局をネットで楽しんでおります♪今、イギリスのケンブリッジのキングス・カレッジ・クアイアの歌うキャロルをチャペルから生放送中!んで、パイプオルガン演奏中!このクリスマスコンサートは90年の歴史があるとか。ネットって有り難い〜
    サンマ社長>
    風邪は大丈夫〜?
    そういえば、クラシックちょっと好きナノがあるんだって言ってたよね!情操教育にもいいと思うので、今度Mちゃん向けにBGMに流しておけるようなクラシックCDもっていくねー。
    あ、長男ね、下町クリスマスで大変なことになってる様子が、実家のママのケータイより写真付きで報告がありました。なんと・・・・・・あの長男がハゲの博士ヅラをかぶって、タレメの絵付きの眼鏡をかけて嬉しそうに写真に収まっておりました。。。。
    信じられん。すごい、実家パワー。あの長男にあそこまでやらせてしまうとは。。
    つか、ワシ的には、おでんなら、やっぱし大根と卵だけどね。

  • ごろ より:

    銀杏のプロペラ
    だいふく雲の
    あいだに
    はさまった
    パンツのごむは
    こんとらばすの
    おふぉふぉっ
    大笑い
    ごろ

  • 有香ちゃん より:

    わーい、ごろちゃん、ひさしぶり!!!元気???寄ってくれてありがとう〜。メリー・クリスマス!!おふぉふぉっ


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