スピリチュアルで音楽・料理好きなおっさんレディがチェンマイから発信するしょーもないブログっす
Be still! Find acquaintance with silence.Go inside,delve into your heart.Take a day off from the clamor.〜Rumi

Ashes and Snow 〜サンタモニカにて

 
Posted on 2006年5月12日 (金) 5:05 pm
Filed under アート

LAの友達まさよんから「すごいもんを見た。有香ちゃんは絶対これを見なきゃだめ。」というメールが届いたのは先月の半ばくらいのことだったか。紹介されたウエブサイトを見てみて、ほんっとに息が止まったんだよ。感動して、しばらく仕事が手につかず、取り憑かれたようにそのサイトを徹底的に彷徨いまくった。挙げ句の果てにはデスクトップ用のスライドショーや、スクリーンセーバーまで作ってもた(笑)

春休みに行こうかなと考えていたところで、急に脱アメリカ引っ越しが決まったり、子供にめちゃくちゃお金がかかることが続いたり、とにかく金銭的に節約したい今日この頃であったので、とてもいけないと思ってた。そしたら、先日、マイミクのゆきのさん(アフリカの知り合い繋がり)が、SFからコレを見にサンタモニカまで行ったっちゅーじゃないですか(笑)そしたら急に目が覚めたっちゅーか、「あ、わたしやっぱり行かなきゃだめだ、これ」と思ったのであった。でももう展覧会終了数日前!!!(笑)ひえ〜〜と思いながら飛行機のマイルが溜まっていたことを思い出し、バイトと子供らの色々と、子供の父親の大学院の卒業式と、その数日の間をうまくぬって「10日午後出発11日お昼すぎ帰宅」というフライトが浮かび上がった!もう家族には誰にも相談せず、まさよんの都合だけを聞いて飛行機を予約した。日付けが11日になったところで決心、その日の午後にはサンタモニカに向かっていたわたしだった(笑)こんなバカげた急な話に最後までつきあってくれたまさよんは偉大だ〜。でもね、ほんとにしたいって思ったことは現実になるもんだ。きっといろんな力が後押しをしてたんだと思うよ。贅沢をいえば、1日たっぷりと時間をゆっくりかけて観覧したかった。ま、でも体験できただけで最高に幸せっす。


【2008年プロモート用動画追加】

LAXに到着するとまさよんがもう迎えにきてくれてて、そのまま直行でサンタモニカの桟橋のところにある特設美術館へ向かった。あそこは3年前にコロラドからCA旅行に来たときも、まさよんと一緒に散歩したところだ。貨物電車のコンテナを10メートル以上の高さに積み上げ、リサイクル可能な素材で作られた(柱はパルプ)会場のThe Nomadic Museumは、日本人の建築家坂茂さん(Shigeru Ban)の設計。

現実離れした会場の神秘的な演出。写真は大きな大きな(たたみ一畳ぶん)和紙にセピア色で印刷され、掛け軸のように吊るされて写真の下は石、わたしたちが歩くところは板。柔らかいライティングと心地よい音楽の中に浮かび上がる。神殿の参道さながらの通路を写真をみながら進むと、正面にはフィルムが流されていて、まさよんと一緒に一番前に入り込んで床に座り込んで鑑賞した。場所をかえてフィルムは3種(ひとつは長い!)そして3つめのフィルムを鑑賞した後は、また参道風になってて作品を楽しみながら出口に向かう。写真、映像フィルム、美術館の建物と空間、ライティング、音楽、全てがひとつになって「ashes and snow」なんだ、と感じた。ウエブサイトを見たときの衝撃なんてもんじゃない。

わたしみたいな語彙の少ないヤツは、今回の体験みたいなことを適当な軽い言葉で感想述べたりしちゃいけないような気がするっす。主役は人間と動物、それから共存。動物はみんな気品があってそりゃ気高く堂々としていて、優しさに溢れておる。で、なにより、動物たちはみんな覚醒してて、人間はみんな眠ってるんだよ。人間は動いていても踊ってても、目は閉じてる。この地球のあらゆる生命と未来への祈りが込められているようにも感じられました。わたしらの多くは眠ったまま人生を過ごしてるような感じだろうか。人類もいい加減目を醒まさんとね、ほんと。

動物たちはみんな野生だっちゅー話だけど、そんなわけねーだろう!というのが多くの人が抱く気持ちだろうなあw いや、わしもそう思うぞ。でも、同時に、わたしはほんとに動物と対話できる人を二人ほど知っておる。うん、ドリトル先生みたいに(笑)いや、マヂで。だから、ヤラセだとは決して断言はできないと思う。クジラと泳ぎ、水中の象の牙の上に浮かぶグレゴリーさんもそんな一人なのかもしれないもんね。

パンフレットを買ったらオマケにサウンドトラックCDがついてきて大変ラッキーでした(^^)ほんで、中身を確認すると、おおおおおおおお、こりゃ音楽がイイわけだ!なんとMichael Brookが中心人物!! パキスタンのNusrat Fateh Ali Khanも!!すっげええええ。てか、このMichael BrookとNursrat Fateh Ali Khan先生のNight Songという超名盤共同作品があります。(Real Worldレーベルだし!)

それから、神秘的な歌声で会場の雰囲気を盛り上げているアーティストはLisa Gerrardで、こりゃ映画グラディエーターのサウンドトラックの名曲Now We Are Freeなんかを手掛けている人であった。

ほんで、まさよんと遊べてラッキーでした!すてきな家庭にお泊まりできてうれしかった♪美味しいご飯もありがとう!最後に食いながら瞑想状態にはいってしまいそうな天国の味のシュークリームも。ほんとにまさよんってヤってくれるよな(笑)

追記:水中の映像を撮影したのは日本人の中村宏治氏。DVDやパンフレットのクレジットでは「Nakemra」になってて笑った(笑)すごいなあ、建築も水中撮影も日本人だ。なんだか誇らしい(^^)

(写真は一番上の建物の写真以外は、全てAshes and Snowウエブサイトからの拝借品です。)

NYでのパンフレットがamazonで購入できます。高いけど(^^;
Ashes And Snow: March 5-June 6, 2005, The Nomadic Museum, Pier 54, New York City / Gregory Colbert

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DVDとCD:
Ashes and Snow [DVD] Ashes and Snow CD

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11 Comments for “Ashes and Snow 〜サンタモニカにて”

  • Terumi より:

    なんか見に行きたくなってきた。 もしかしたら今日の夕方いっちゃうかも♪ 
    私も自然と人間の共存信者なので、有香さんの説明でかなり惹かれてます。 この建物が建つをのずっと横目で見てきたし、お客さんからパンフレットももらったし、友達の家のパーティーへ行ったら、このDVDが流れてたし・・・これは行かなくちゃっていうサインですね。 でも、だれもこんな素晴らしいって教えてくれなかった。 「it was great! you should go」だけ。 でも、言葉で説明できなかったのかもね。 

  • 有香 より:

    てるみさん、絶対にイクべし!!!そうだよ、ほんとに言葉にならんのよ。何を言ってみようと思っても足りないのよ。きっとみんな同じように感じて、なにがどうよかったのか、説明できないのよ(笑)日曜日で終わりだよ〜。

  • Maco より:

    ゆかちゃんも行ったんだ〜!
    先週末サンフランシスコから車でいった夫婦がいたよー
    やっぱり本物は違うんだろーなー
    すごい行動力にも脱帽!!!

  • Yukino より:

    お疲れさまです。
    本当にゆかさんの決断力と行動力には感動しますね。
    私はこのグレゴリーさんの世界を実際に観たとき、すごく勇気をもらいました。
    確かに「やらせっぽい」とか「アーティフィシャル」とか色々言いたくなるでしょう。自然というよりも不自然な感じですよね、常識的に考えたら。
    もしこの「絵」自体を現したいなら、別にフォトショップでも、イラストでも良いわけで・・・。
    でもこれを普通の写真で現すってことは、みんなが不可能だと常識で思うことも、可能なんだよって言っている様に思うんです。
    「ありえない」ってみんなが思う常識を吹き飛ばしてくれる。
    もしかしたら私やあなたの頭の中にある、その夢や妄想も、実現できるかもしれない。
    多くの常識ある人が「できっこないよ」なんていったとしても。
    そんな力を感じました。
    そう言う意味でもゆかさんの言う「人間は覚醒しなければ」ってすごく共感します。

  • わらじ より:

    行っただね。この書き込まれた言葉を読んで感動が伝わったみたいだでねえ。有難う。

  • masayo より:

    有香ちゃん、本当にスっ飛んで来てくれてよかった。
    どうも有香ちゃんがアレを見ないなんていうのは、私には逆に想像できなかったんだよ。だから来て当然だと思いつつ、やっぱり空港で見かけたときは嬉しかった。
    しかし、感動真っ最中の「象、セットに乗って動いてんのか?」という真顔の質問。マジで「ゴツいセットやなあ」と数秒考えてしまった。「いや、船が動いてんじゃないの?」と数秒後に言った時、実は汗拭いてた(爆笑)
    とてもとても楽しかったです。一緒に見られてよかった。
    ほんとに、あの場所は仮設神社みたいなモンだったなあ。

  • 有香 より:

    Macoさん、そうそう、もう行きたくて行きたくてさ、momoさんがウチに泊まったときも、サイト引っ張り出してきて、せっせと見せたりして(笑)あの時も「でもいけないや」ってmomoさんに話していたハズ。Macoさん、最終日は日曜日だよ〜〜〜
    ゆきのさん!あなたのおかげじゃーないですか!(^^)わたしはこう見えてもかなりの優柔不断&出無精なので、こんなこたあ滅多にないっす(笑)でも、それだけ観ておきたかったんだろうなあ。
    このグレゴリーさん、やっぱり本物だからこれだけの感動を人に与えることができるだよね。本物っちゅーのは、ヤラセじゃないとかそういうことじゃなくて、作品に命が籠っているかどうか、魂が宿っているかどうかっつーことで。
    >もしかしたら私やあなたの頭の中にある、
    >その夢や妄想も、実現できるかもしれない。
    おっしゃる通りですなあ(T▽T)今のビンボーどん底生活で、急にサンタモニカまで行くっちゅーのは、今のわたしにはあり得ないことではあったのだが、想い続けたら見事に実現したもんなあ。(笑)(←ちょっと違….?(^^;)
    わらじ虫、おっさんにも見せたかったなあ。砂丘じゃないけど、砂漠が舞台になったとこの砂と光の描写も素晴らしかったっすよ。
    まさよん、「象がセットで動く….」あっははははははははっははは _(T▽T)ノ彡☆ばんばん!でもあの場面、今DVDで見ても、船が動いてるようには見えないんだってばよ(爆笑)象が猫目小僧みたいに動いておるように見えた(T▽T)
    ああいう展覧会って、一緒に行く相手を間違えると、一人で行ったほうがずっとマシだし、Ashes and Snow以外にも、まさよんのお陰で楽しく過ごせたよ〜。またお泊まり会したいっす(^^)もちろんおやつはシュークリームね( ̄▽ ̄)

  • わらじ より:

    いずれ見せてもらえる機会があると思うよ。有難う。

  • 有香 より:

    DVDかしたげよか?>わらじ虫

  • わらじ より:

    貸してもらえると嬉しいなあ。

  • 有香 より:

    送るよ〜ん


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