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トイレ(1)
ケニアの海岸の都市モンバサから、ナイロビまで帰るのに、いつもだったら快適な夜行列車の2等寝台と決めていたのだけど、あのときは何故だったか急いでいて、列車より6時間も速いバスの切符を買っていました。だけど、ついてないことに朝からひどい下痢状態。それでも予定変更できなかった私(何をそんなに急いでいたんだか...)は、どうしてもバスに乗るしかなかったのです。案の定、出発直後から冷や汗たらたら....。最初の2時間位
はちょこちょこ停車して、数人のお客を拾っていたので、「ちょっと悪いね。」と謝りつつ、その辺のトイレへ行っていたのですが、しばらくすると、バスはサバンナの一本道に入り、トイレどころか、隠れられそうなブッシュや木一本ないんです!数時間うずくまってのガマンももう限界、猛スピードで走るバスの運ちゃんに駆け寄り、「Simama
hapa ! Haraka ! (ここで止めてくれ、早く!)」と訴えたのでした。さあ、するぞー、と外に出たものの、何もない平原です。陰になりそうな木は、ずっと向こう....。でも、おもらしよりマシと決心した私は、バスの後ろの死角に入り込み、ええいっとばかりに用を足したのでありました。車が向こうから来なければいいなーと祈りつつ...。幸い来たのは対向車で、物凄い砂煙を上げながら猛スピードで走り抜けていったので、多分私の姿は見えなかったでしょう。(と、祈ります..)バスが発車して、ふと窓の外、後ろの方を振り返ると、私の置き土産と白いティッシュがひらひらとなびき、「ああ、私の一部がアフリカの大地に還っていくのね。」などとしみじみ思い、同時にあの悪夢のような恐ろしい状態から遂に脱した喜びを心から味わっておりました。しかし、うら若き乙女が真っ昼間に平原の一本道で野グソとは...トホホ...。
トイレ(2)
タンザニアのアリューシャという町。またいつかお話しすると思いますが、あそこは大体、宿からして最悪でした。そうはいっても、自分が「町一安い宿!」を選んだのだから自業自得?(苦笑)町には夜着いたので、疲れていたし宿に着いたらすぐ寝ようと、まずは用足しにトイレへ。外トイレで電気はなく、持参の懐中電灯を手にして入ると、穴に板を渡してあるだけの簡単なもの。別
に気にせず事を済ませ、静かになった時、下の方からシャーという音がするのねん。何だろうと思って明りを当ててみると.....ウジ虫の山!こんなところに長居は無用と、扉の取っ手(取っ手というか、ひっかけ?つまみ?)を探すため暗闇の中を手探りしたんだけど、見つからないので扉に明りを当てると、白っぽい色のペンキで塗ってあったと思っていた扉が黒いスジでいっぱいなんです。内側のドアは模様入かあ、なんて思って壁全体を照らしてみると、どうやら人の指の跡らしい.....。ひえーっ!!_(T▽T)ノ彡☆ばんばん!皆、紙を使わず、手で拭って、その手を手当たり次第になすり付けているのね!すぐ手を洗おうを水道に一目散に走ったけど、当然の如く断水中。宿のおやじに大騒ぎで文句を言ってみたけど、ないものはないのだからしょうがない。仕方なく持参した貴重な飲料水とウエット・ティッシュを使いきってしまいました。(残りもわずかだったから、大切に使ってきたのにぃ〜。)こんなトイレなら、野グソの方がどんなにマシか...。
あちらの人はトイレの後は紙やトイレットペーパーを使用せず、その場に用意してある水で洗い流すことが多いのですが、慣れてくると紙でただ拭うよりも水を使った方が、ずっと清潔で気持ちがいいものです。あの恐怖のトイレも普通
なら水が用意してあるのですが、当時のタンザニアはひどいモノ不足で、アリューシャでは午後になると商店もメシ屋も閉まってしまうため、夕食も午前中に調達しておく、という状態だったから、水道もお昼過ぎには一滴もでなかったし、あのトイレも夜には水瓶が空になるのが常だったらしい。2度と入りたくないトイレだったけど、滞在中はどうにも選択の余地はないので目をつむって使い、自分の部屋にたっぷり水を張った桶を手洗い用に用意するのがアリューシャでの朝の日課となっていました。(なんで宿を変えなかったんだろう...。)
(写真:タンザニア、アリューシャ ウズーリ・ゲストハウスにて)
トイレ(3)
国立公園や動物保護区でキャンプするとき、夜のトイレは大変勇気のいるものです。一応、トイレはあの木の下で、と決めておくのですが、夜も更けて焚火の炎も弱くなってくると、テントの外に一歩出るのさえ怖くなります。何かがテントの横をガサガサやっていたり、その辺の土を掘っているような音(多分サバンナモンキーだと思うけど)、風に乗って聞こえてくるライオンの声、ブルルル....という象の鼻息...。夜は仲間と焚火を囲んで遅くまでビール(moto
の)を飲むので、膀胱もパンパンになってしまうのですが、誰も木の後ろと決めたトイレに行く勇気のある者はなく、テントの前に点々とある水たまりやティッシュの塊は、サバンナのキャンプの朝の風景となっていました。(汚ったね〜!)
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