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From understanding comes love. 〜Rumi

キングクリムゾン/アイランズ

 
Posted on 2014年8月10日 (日) 10:11 am
Filed under ロック/プログレ

King Crimson/Islands

見事なまでの名作揃いのかつてのキングクリムゾンの作品群の中でも、なんとなく地味な存在の「Islands」ですが、あたしゃキングクリムゾンの宝石だったと思ってます。特にアルバムのタイトルにもなっている最終曲の「Islands」ね。その前曲のオーボエの音色が美しい「Prelude: Song Of The Gulls」からの流れは天才的。このPrelude がよーくよく聴いてみると、実は全然違う雰囲気の曲の「Sailor’s Tale」と共通部分があることがわかったときの衝撃といったら、奥さん!(この Sailor’s Tale がまたカッコいいのなんのって)
キングクリムゾンの音楽世界の精神性には関心しまくりだ。

このアルバムを最後にキングクリムゾンから脱退した詩人ピート・シンフィールドの書いた歌詞は、毎度のことながら難解で、歌詞カードの対訳を筆頭に、ネット上には自分なりの解釈で苦戦して訳されたものがいくつかあり、それぞれなるほどねとは思います。いまだに私もちゃんと訳せないでいるものの、ロバート・フリップ先生もかなりの瞑想人であるらしいし、この歌詞もなんとなく瞑想で意識の世界を実感できるようになって始めて本質が見えてきた気がしてくるものです。全然無関係かもしれないけども、当時の流れとして付け加えておくと、ビートルズが超越瞑想にハマってマハリシと出会ったのが1968年頃。アイランズの発表が1971年。ピート・シンフィールドが瞑想していたかどうかっつーのもわかりません。このアルバムの詩はシンフィールド氏がずっと昔に地中海を旅行したときのインスピレーションで書いたものであるとのこと。もしかして、美しい島に滞在中にワンネス体験したのかなあとどんどん飛躍して想像する笑

アイランズは、大いなる意識と自我を歌ったものか?!的な解釈

そんな最終曲の「アイランズ」。私が想像するに、「私」である島は=自我であって、海はワンネスであり大いなる意識なんじゃないかと。島は孤独で壁を作り,大いなる意識である海と分離して生きているのだが、本質である意識のはどんどんと自我に浸食していき、個別な存在として海面に出ている島々は実は中で繋がっている。

風が波となったその下には永遠の平安があり
天の大海の中で島々は手を取り合っている。

静謐で、こみ上げてくるような底知れぬ寂寥感が漂う中にも、普遍的な愛の深い暖かみを感じます。なにか永劫的な真理を詠ったものに思えてなりません。そんな風に勝手に解釈しながら聴いてたりしてるんだな。
(シンフィールド様、フリップ先生、関係者の皆様、多分ワタシの妄想です、ゴメンナサイ)

音楽的にはバスフルートの深い音色の憂いとか、ハーモニウムがドローン的にずっと鳴っているところとか、最後に押し寄せてくるメロトロンの波とか、ボズのボーカルの遠さとか、なんとまあ美しいことか。もう倒れそう。
曲が終わっても、その余韻でしばらく固まるタイプの音楽です。

Islands

この曲が実は本質的なところに触れているものでないかと感じるようになったのはごく最近のこと。もしかしたら彼の他の詩にもこういうお宝が隠されているかもしれないのだが、なんたって難解な詩が多いので、そこを発掘していこうと思ったらたいそうなプロジェクトになりそう。中学から高校と、このピート・シンフィールドの世界を理解したくて、キング・クリムゾンはもちろん、唯一のソロアルバムである「Still」それからPFMの「Photos Of Ghosts」など、片っ端から歌詞をノートに書き出して理解しようとしていた頃があった。そのわりには内容はちっとも覚えてないんだけども、わからんなりにも、感性には触れていたんだろうなあと思うよ。学校の成績は壊滅的に悪く、高校時代はレコード大量に持って放送室に籠っていた。放課後は楽しいバンド活動♪ ちっとも勉強しないでそんなことばっかり (^^;  無謀にも自分なりに訳してみたのもあったりして、いったいどんな訳をデッチあげていたんだか、当時のノートを見てみたいなあ笑

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One Comment for “キングクリムゾン/アイランズ”

  • くま より:

    私もこのアルバムは好きで、特にタイトルナンバーのislandsは今でも大切に聴いています。
    プログレ嫌いの友人にもこの曲は曲も声も詞も大好きという人が居るくらいで、その友人は英語が出来る(日常的に海外と仕事をしている)ので、彼女なりの感性で訳してもらった事があります。
    ブログレの訳なんか絶対しないタイプなんですが、結構味わいながら訳したようです。
    曲と詞の韻の踏みかたも良く合った名作だと思います。
    ボズがもう一度この曲を歌っているところを見てみたかったのですが、それも叶わなくなってしまいました。


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