ワシログ

2010年年8月10日(3:40 AM)のツイッターから
祈りは沈黙。今、夢の中で、誰かがワタシにそう言って、ほんで目覚めた。

眠りの時というのは、１日中ずっと自分の意識の中を占領していた「我」とかエゴが、スッと奥へ引っ込んでいく貴重な時間だ。エゴが活動をしていないので、感覚はより自然に近くなり研ぎすまされる。疲れた脳が面白いドラマを展開させてる夢がほとんどだけど、目覚めてもなお深く考えさせられるメッセージを含んだ夢も少なくない。

見覚えのない女性と一緒に美しい草原の小道を歩いていて、会話の内容は何も覚えていないものの、その女性が歩きながら前を向いたまま最後に言った「祈りは沈黙・・・」という言葉が、そのまま耳の中でエコーしながら目覚めた未明。外から聞えてきた早すぎる鳥の声と言葉の最後は重なっていて、現実と完全に交わっていた。

その頃、ワタシはひどく体調を崩していて、生理でもないのに突発的に起こる出血や、食欲の減退と体重の減少、不眠と寝汗、７月初旬から続いていた微熱や咳などで、生まれて初めてガンの検査などをされ、息子たちの巣立ちなどの大きなトランジションの時期の真っただ中で、体調不良と空の巣症候群で精神的にもほぼ鬱状態に近いものがあった時期だった。そして、ワシは毎日のように何時間も祈っていた。別に膝まづいて祈ってたわけではなく、日常の活動をしながらマントラを唱えるごとく、一時も早くあの状況から抜け出せるよう必死にアファメーションしていたのだ。

心の中は、なんでこんな状況に陥らなければならんのだという自己憐憫の罠にすっかりハマってしまっていたので、もう張り切りまくったエゴが「可哀想なゆかちゃん〜」といかにも気の毒にという声でスリ寄ってくるものだから、祈っていたと言ってもマインドが愚痴りまくる不平不満上でのことであったに違いない。自分のそんな状況には気づいていて、時々観察者として眺めてはいたものの、コントロールはできず、マインドが暴走するがままに放置していた。

そして、その夢のメッセージのおかげで、自分の混乱した状態を振り返るチャンスができたのである。

祈りを宇宙に放つためには、しっかり聞けるための静寂が必要だ。マインドやエゴの騒動の中でいくら祈っても、それは騒音にかき消されてしまうし、祈りに雑音が加わって純粋な状態を維持できない。自分の本当の内なる声だって、そんな中で聴こえるわけがない。

パニック状態に近い中、エゴが一時的に静かになっている睡眠時に、大きなエネルギー（それは自分自身の真我かもしれないが）からのメッセージを受信することができたらしい。

そして、沈黙（静寂）を得るために、ワシはまた体調を崩して以来離れていた瞑想を始めたのである。

今は体調はすっかり良くなったが、自分を取り巻く状況が変わったわけではない。マインドの暴走だって相変わらずだ(^^;
でも、常に内なる場所に沈黙の空間を維持し、そこへ短時間でも帰ることで、本質に戻ることができる。その沈黙の空間はとっても小さい僅かなスペースかもしれないけど、でも全ての源に繋がっている。

音の対極に位置する沈黙は、音と同じくらい大切だ。沈黙とは、変化と振動の変換が起きる場なのだ。静かな力に満ちた聖なる空間ということもできるだろう。
- 奇跡を引き寄せる音のパワー ／ジョナサン・ゴールドマン （サウンド療法協会会長）

だれにでも、沈黙し、黙想する時間が必要です。私はいつも沈黙のなかで祈りをはじめます。神は静寂の友です−私たちは神の声に耳をかたむける必要があります。
- マザー・テレサ語る

Comments

comments

trackback uri