注意!全然ダライラマじゃないマントラCDが出回っています
1〜2年前に、ダライラマ法王からのメッセージなんていうチェーンメールが回ってきたことがありました。いつも言うんだけど、何時間以内に何人に回して、なんていうメールは、どんな善意のものであっても、それはインターネットの悪であるチェーンメールに他ならず、こういうのは回しちゃだめよ、と送ってくれた人に教えて差し上げるのがほんとの善意というものです。あの時のダライラマのメッセージのチェーンメールも、実際はダライラマのお言葉でもなんでもなく、日本の法王サイトにも「無関係です」というのが掲載されたし。ま、ワシはチェーンメールが来ると出た所を調べるのが趣味みたいなもんなので、かえって楽しんでたりもするんだけどさ。
さて、今回、日本から戻ってきたばかりの友だちが「ダライラマのCD」というのをくれました。法王のご好意により無料で配布されているマントラの詠唱で、これを聴くとチャクラが開いて浄化されるとか。おおおお、こりゃ素敵なもんをもらっちまったい!と大喜びでプレイヤーにかけてみると。確かに低音の美しい声で、法王のようなお声の質ではあります。でも、詠唱されているのが マハ・ムリティユンジャヤ・マントラ なんですけど、西洋系の音階があったりして、マントラのチャンティングっつーか、ヒーリング音楽系のサウンドです。
ダライラマ、こんなチャンティグするか????
ううむ、これはあまりにもダライラマとは違うのではないのではないかと、へそ曲がりのワシはMaha Mrityunjaya、Dalai Lamaで検索してみたわけです。そしたら、こんな記事が出てきました。
http://www.spatula.net/blog/2007/03/not-dalai-lama.html
これによると、このマントラはオランダ人のHein Braatさんっつー方が録音され、ちゃんんと販売されているCDの中からの1曲というのが判明。で、さらにHein Braat、Maha Mrityeonjayaで検索したら、ちゃ〜んと試聴までできるCD販売サイトがあるではないですか。わははは。やっぱり!これは、ちょっと問題ですよ。ちゃんと著作権のあるCDをみんなでおおっぴらに違法コピーして配りまくっているわけで(違法コピー天国のタイでそういうこと言うワシにも笑っちゃうけど)、Heinさん、大損害っす。(てかいい宣伝になったか???)もし、このマントラを日々愛聴されているいるなら、この際、CDの購入を考えましょう。「ダライラマのマントラ」として配られているCDは、ダライラマから「絶対に売ってはいけない、無料で配るように」という注意まで添えられているということで、まったくHeinさんはこの状況をどう受け止められているのでしょうか。非常に気の毒な話です。
CD販売ページ。ガヤトラ・マントラのCDの中に入っている2トラック目で、試聴できます。
なかなか深いお声で、オームの部分などは特にジーンと響いてくるものがあり、ダライラマとは関係なく実に気持ちのいいCDで、夜キャンドルの灯りで静かにしているときなどのBGMに最高です。
ミクシィ内でも検索してみたら、ダライラマのお声として大変有り難がってお宝のようにしている方々の日記が氾濫する中で、ちゃんと核心に迫った日記もあり、参考になりました。ダライラマのコミュニティでもちゃんと話題になっており、仏教には仏教のマントラがあるのに、ダライラマが何故サンスクリット語のマントラを?、という鋭い的確なご指摘もあり。
こういうのを調べるのは簡単です。ちょっとヘンだな思ったら、ササっと検索してみれば、10分程度で資料は揃ってしまう。チェーンメールやこういう善意のプレゼントで、大変な迷惑を被る人もいるわけで(今回のはダライラマや、本当の声の主)注意しなくちゃいけないよねー。
ミクシィで日記を書かれた人も言ってたけど、スピリチュアル系の人って、こういうのを頭から信じて有り難がっちゃう人が多すぎるのです。違うんじゃない?なんて指摘したら、逆切れされたりします(笑)怖いっす(笑)そういえば、神の手のチェーンメールんときなんて、「これウソじゃん」って指摘されてるのに「それでも幸せな気分になれるからいんです!」とか開き直ってる人も少なくありませんでした。まあ、めちゃグロな黄門様のパロディに祈って幸せになれるとおっしゃるなら、それもその方の人生!
しかし、タイミングというのは面白いものでして。最近、実家の母親の心配やら、仕事の重圧やらで精神的に辛いもので、ちょっとパワフルなマントラを流しておこうと思って、ちょうどこのCDを頂く前日、youtubeでガヤトリマントラの音声を探して、MP3で某グルのお声をダウンロードしていたばかりのことだったんです。再びMaha Mrityeonjaya Mantraで検索してみると、あるじゃん(笑)ガヤトリの検索結果のビデオたちの関連ビデオたちの一覧に登場するじゃん(笑)CDが手に入る前から、予告編みたいのがあったんだわー(笑)気付かなかったけどよ。
マハ・ムリティユンジャヤ・マントラ
(死を乗り越え繰り返される輪廻を絶つためのマントラ)Om Tryambakam Yajamahe
Sugandhim Pushti Vardhanam
Urva Rukamiva Bandhanam
Mrityor Mukshiya Mamritat(最後にOM SHANTI SHANTIを追加したくなるのは、ワシだけではないっすよね(^^))
マハ・ムリティユンジャヤ・マントラの詳しい解説ページがあったのでリンクします。素晴らしい!↓↓
マハームリティユンジャヤ・マントラ
Comments
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今ね、母のPC(家のダイニングにある)でこの
マントラの試聴をしておりましたら、父が飛んできて
窓の外を一生懸命見てる・・・
あまり気にせず、PCに向かってたら、彼がポツリと、
「どこでお経あげとんかの?」と。
ココだよ、ココ!(笑)
しかし、私、マントラのCDって持ってないわ・・・
未知の世界へのご招待をありがとう♪
ちょっと、パスかな。。。彼の事は立派と思うのですが、これをずっと聞くのは。。。
そっかー、気付かなかったなあ。
ダライラマさんは歌もウマいんだなあ、歌手にもなれるなあ、なんて思ってたよ。
有香ちゃん、エライなあ〜。
私はいただいた人がいただいた人だっただけに、そのまま信じ込んでありがたがってコピーしたぞ。
映像だけじゃなく、音楽にソレあるとは思わなかったなあ。。。
まいったなあ(苦笑)
私からもらった人、スマン!
Thanxxx♪ちゃん>
毎度!わははは、お父さん、どっかでお経あげてると思って探したんだ(笑)平和だのう。これ、ほんとにダライラマの声だったらスゲーんですけどね(笑)でも、そうじゃないってわかっても、結構ワシはスキですよ♪きっと近いうちにどっかから回ってくるよ(笑)
みっちゃん>
ちゃんとワシの記事読んでねえな。これ、ダライラマじゃないんだってば。
でも、チャンティングってこんな感じで、一定のフレーズを延々と108回繰り返したりする「祈り」であって、音楽っつーんじゃないんですよ。なのでその音とか言葉とかバイブレーションとかで、ピピっと感じるものがなければ、聞き続けるのは苦痛だと思うよ。
音楽じゃないっていっても、グレゴリアン・チャントみたいなやつは、ワシは思いっきり音楽として聴いてるけどね。
Masayoん>
おお、Masayoんちにも当然来てるだろうなあ。で、たくさん配ったのか???(笑)ワシもコレをくれた友だちに真相をお知らせしなくっちゃ。
でも、なんとなく声も似てるしねえ。へえ〜って思っちゃうよね??(笑)
私も知人から受け取りました。
歌の内容がどんなものなのか調べていて
このブログに行き当たりました。
ダライ・ラマのCDでないとわかり
思ってもみなかった展開に驚いてます。
私も3人の友達にコピーしてあげてしまいました。
すぐに電話しようと思います。
情報をありがとうございました。
ハワイの風さん>
こんにちは!ハワイでも出回っているんですね。真相がわかってよかったです♪
信頼できる人から頂いて、ダライラマ法王の若かりし頃の声だな。と勝手に思い込み。素晴らしい慈愛のバイブレーションだ!と感激しておりました。
チベット仏教のサンガの方に、差し上げようと思って、メールしたら、沈黙の拒絶の返事を頂き、これは、おかしい。きっと間違いが発生していると、感じ、どなたにも差し上げるのを中止しました。その後、このCDはヨーロッパかどこかの国の方のCDですよ。と、ヨガの先生に教えられ、調べていて、こちらのブログに邂逅?しました。
今、幾人かの方に、お知らせし、mixiの日記にも書かせていただきました。
リンクさせて頂きました。
Hein BraatさんのCDを買うべきですね(^^;
今回の騒動?がHein Braatさんの大きい宣伝になれば幸いです。
事後報告ですみません。
そして
ありがとう。
わざわざお知らせくださってありがとうございました。最近ではすっかり下火になっていると思ってましたが、まだ出回っているんですね。
おっしゃる通り、これでオリジナルのCDがどんどん売れるといんですが(~~)
初めまして。
ダライ・ラマ法王14世読経「祈りの響き」というCDが発売されています。 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所に電話して確認しましたが、制作協力している本物とのことでした。
URLにリンクしたサイトで購入することができました。サイトによれば5月20日発売となっていますからまだ新しいものですね。
はじめまして!!
素敵なCDをご紹介くださってありがとうございました!これは本物ですねーW
さっそく友人が注文してくれました。届くのが楽しみです!
知人から、ダライラマさまの肉声のマントラCDと情報を得て、そのCDを聞いてみましたら、途中で、西洋音楽の和音の進行が聞こえてきました(トニカ〜ドミナント)。あれ、これはおかしい・・・。そこで、ダライラマ〜CDで、検索してみると・・・・・。こちらのサイトに繋がりました。真相がやっと見えて納得できました。ありがとうございます。いや〜、まだまだ善意で信じてるお目出度い人々がいるようです。何とか根絶しないといけませんね。
こんにちは!!
そうそう、善意でってところが痛いんですよねえ。善意だけど大迷惑、みたいな(笑)でも、Ogeさんが即座に疑われたように、ちょっと聴いたら、これ(T→D)ヘンだぞ?って思いますよね。こういうのって一旦出回ると消滅させるのは時間がかかるんですねえ。