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From understanding comes love. 〜Rumi

バンビのルル

 
Posted on 2008年4月15日 (火) 9:59 pm
Filed under コロラド

【2003年7月に旧ウエブサイトFrigid Heightsに掲載した日記です】

コロラドで出会ったバンビ
朝の散歩で鹿の赤ちゃんを発見。写真を見ての通り、まだ生れてそれほど日々の経っていなさそうなバンビちゃんが、私の散歩コースの森の中にうずくまっていました。周りを見回しても親のいる気配もなく、近寄ってもバンビちゃんは目をくるっとさせて、耳をちょっと動かすだけで、そこから逃げようともしないの。ジッと写真の体勢のまま…。一度家に帰り、いなくなってればいいなあと思いながらカメラを持って戻ってみたら、まだいる! 

<–余談–>心の中でこのバンビを「ルル」を呼びました。はい、ディネーセンの「アフリカの日々」に出てくるガゼルの赤ちゃんの名前です(^^; <–余談ここまで–>

タンザニアのゴロンゴロ・クレーターで見たことなんですが、ガゼルの親子が草を食べているところにライオンが近寄ってきたの。お母さんガゼルは赤ちゃんを草むらにかくして、自分がライオンの注意を引こうと駆け出した。あんな赤ちゃんではきっと走っても逃げられないし、お母さんガゼルとしてはああするしかなかったんだろうね。イチかバチかの命をかけた賭けだよね。お母さんはライオンの周辺を一生懸命走り回ったけど、結局赤ちゃんガゼルは発見されちゃって、逃げる行動も一切なく、その場で捕獲されちゃいました。そしてあのライオンは、赤ちゃんガゼルを獲てその日を生き延びました。食べられる我が子を遠くからしばらく見ていたお母さんガゼルは、時々振り返りながらその場を去っていきました。すごいドラマに遭遇してもた。

このコロラド・バンビも、きっとお母さん鹿から「ここでジッと待ってなさい、すぐ戻ってくるからね。動いちゃダメよ」って言われていたんだろうなって思った。あの時のガゼルのように。お母さん鹿は、コヨーテやマウンテンライオンなんかから、あのバンビを守っていたんじゃないかと思うです。

すぐ近くの木に印をつけてきたので、フォーレスト・サービスや野生動物管理局などに電話して、いちおうバンビのことは通報しておいたんだが、電話口では「可哀想だけどそれも自然ですから。保護はしないかもしれませんよ」とのこと。でも、けっこうスグにチェックに行ったらしく(基本的に彼等動物大好きだからねえ(笑))バンビちゃん、無事どこかへいったと連絡がありました。現場の様子では肉食動物にやられた形跡もなく、きっとお母さんが迎えにきたんだろうと、明るい声でした。

マウンテンライオンの赤ちゃんは「お母さん、腹へったよ〜。もう数日食べてないよ〜。」と文句を言ってるかもしれないね。9月には雪が降り、環境は極寒になりますからね。夏のうちにたっぷり食っておかないとね。(といっても鹿類は真冬でもウロウロしてっけどね(笑))
大自然の掟である弱肉強食って、冷酷のようだけど、きちんとした輪ができている。命の永遠性のなかの見事な循環の姿。

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2 Comments for “バンビのルル”

  • ブライトアイ より:

    動物が弱ってたり路頭に迷ってる風だったら気になるね。
    ボルダーでは、と言うかアメリカでは、動物保護とかがきちんとしてるからいいなぁ〜と、折々思います。
    野生の世界・・・・特に春はたくさんのドラマが展開していて、分かっていても心が痛むことがあります。

  • 有香ちゃん より:

    ブライトアイさん>
    それが自然の掟で、人が介入しちゃいけないって思っても、やっぱり赤ちゃんがポツンと危険にさらされたりしてると辛いですよねえ。


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