ザ・プラトウ・オブ・ミラー
ブライアン・イーノ&ハロルド・バッド深く思いに沈み、この世ならぬビジョンを垣間見る音楽/年代を超えたアンビエントの名作/もう30年前になるイーノの環境音楽シリーズですが、癒しの音楽以上に癒されるこの事実!/ピュアな原風景
このアルバムを聴き始めてもう30年近く経とうとしてるなんて信じられん!1980年発売だから正確には27年前か。このAmbient 2 ~ The Plateaux of Mirror(発売時の邦題は「鏡面界」だが、今はそのまま「ザ・プラトウ・オブ・ミラー」と言うらしい)は、歳月過ぎた今でも、全く色褪せることなく、当時の輝きはそのままだ。アンビエント音楽の頂点に近い位置にいるのは間違いない。一発もんの流行り音楽ではなく、長く歴史に残っていくアーティストの一人なんだろうなと思う。「バックに流れていて、その場の雰囲気に溶け込み、聴く側が無視できる音楽」がアンビエント(環境音楽と訳された)の発端なんだろうけど、これは細胞にまで入り込んでくるので、無視はできません(笑)うっかりすると、あまりの美しさに身も心も乗っ取られます。ハロルド・バッドのピアノに、ブライアン・イーノが手を加え、こんな美しいもんが出来上がったわけだが、その後、二人の共作でthe Pearlというまたこれがめちゃビューチフルなアルバムが発表され、こんなんが続いて、元々イーノファンだった人がハロルド・ブッドへ流れたっちゅー話もよく聴きます。確かに、ハロルド・バッド個人でやってるやつも相当美しいっす。
YouTubeにはこの「ザ・プラトウ・オブ・ミラー」をネタにしたビデオがシリーズで出回っておるのだが、その中から本日ひとつだけここの掲載しちゃう。始めて聴いたときは、自分が将来チェンマイに住むことになろうとは夢にも思わなかった(^^; Above Chiangmaiという曲です。これもまた不思議な縁。このビデオ映像、決して高度なもんじゃないけど、なんか瞑想してるときに目の裏に展開する光みたいでヤバイです。
というわけで、大好きなCDの紹介をしてるってのに、結局「美しいっす」しか言えない自分の語彙の乏しさに嫌気を覚えながらも、投稿ボタンをエイっと。
http://www.youtube.com/v/9MguQutfMe4
Comments
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くら〜っと来てます、まだ。あまりに美しいものを見たり、聞いたりすると人ってどうしてだかせつなくなっちゃうんですよね。
今せつなくなっちゃいました。
マルメゾンさん>
こんばんは!その「あまりに美しいものを見たり、聞いたりすると人ってどうしてだかせつなくなっちゃう」ってすっげえよくわかります!わかり過ぎて切なくなっちゃうほどわかります!わしも、しょっちゅうそういう体験してますです〜〜。なんか片思いみたいな気持ちに似てるかも。手が届かない愛おしいものというか、、。
マルメゾンさん、なんかうれしいな、わし(^^)
美しいとしか形容できないですー!
この方の頭ン中はどうなっているのだー?って思っちゃいました。
聴いてると長い時間の中にいるような、そんな気がします。
しかも30年近くも前なんですか?
それすらも感じさせないですね。
思わずamazonで即買いしそうです(*^-^*)
有香さん お久しぶりです。お元気ですか
いつも、ブログ 読ませていただいて 楽しませてもらってるのに 初めてのコメントでもうしわけないでーす。
うまく 言葉で表現できませんが、本当に極めて美しいとしか言い様がありませんね。そして、心を癒してくれそう。
私は まだ、瞑想ができませんが、ベッドに入って 横になりヘッドホーンでじっくり聞いて 音楽の中に入っていきたいです。もしかすると あまりの癒しで 直ぐに寝てしまうかな? 早速、探してきまーす。
部屋でぼーーーっと聞きたいですねえ
(只今生憎どんよりとした学校なもんで)
普段こういうの全く聴かないし、興味もないんですけど、
なぜだかこれは本当に気分が休まりました。
なんだろう、ストレスたまってるんですかね(神様に)
この頃の音楽ってプログレの「はしりでしたね。PFMとか、このあとグラムロックとか。精神面に訴えかける曲が多かったように思います。時代なのかなあ。私の青春を返せ〜!
*Miki*さん>
おひさしぶりです、お元気ですか〜?この人の頭ん中は多分ものすごい事になってると思います。なんとかと天才は紙一重ってやつ?!(^^; 即買いしちゃえー!the Pearlもオススメです♪
Lily’sMomさん>
コメント初めてでしたっけ?なんかそんなカンジしないっすね(^^)このアルバムは全体を通してビックリさせられるような音の上り下がりがないので、寝る前にはピッタリですよ。で、CDをループにしておくと、最初の曲と最後の曲が繋がっているので面白いかも。でも、絶対に最後の曲に辿り着く前に寝ちゃってるでしょうね(笑)
me-aさん>
そうか、疲れてんのかもね!これはいわゆる環境音楽っちゅーやつなので、聴かなくていんだよね。ただ流しておけば。でもきっと脳のどっかでちゃんと聴いてるから、ストレス発散に役立つかもよ。
洛趣味さん>
いんですか、そんな話題をわしに振って!?!?!?!PFMなんて言ったら、鼻水流して喜んじゃいますよ、わし!彼らったらまだ活動してんですね、びっくり、、。わし的には最初の「Photos Of Ghosts」が頂点ですね。レコードで持っていて、CDに買い直した数少ないユーロ・プログレな1枚です。
つーか、でもね、洛趣味さん。イーノのこれはプログレの走りじゃなくて、もうプログレがすっかり衰退した頃ではないでしょうか。やっぱし精神面に食い込んでくるようなプログレは70年代がスゴかったですもん!
わ〜い、洛趣味さんの青春!今度チェンマイでお会いしたときには、PFMのCDをお持ちしましょう!!
遠い昔の失ってしまった何か「きらきらしたもの」が今では手が届きそうにもないと感じられて「せつない」んでしょうか・・・。それとも本当は自分の芯の芯にそれは残っていて、普段はあまり刺激しないように(だってあまりに感じすぎるのも日々生活するには時として邪魔だったりするから)、暮らしているのに「ここにまだあるよ」と気づかされて、「せつない」のかも、ですね。
私も即買いします。
マルメゾンさん>
遠い昔の失った何かって、きっと失っているようで身近にあるんだよね。そうそう、そんでこういう芸術に出会って心が震えたときに、その身近にあるはずなのに手に届かない何かの存在を確信するんだよね。ずっと前にこのblogでもなんとなく書いたことがあったのだが、こういうときフっと浮かぶのが、わしの場合「帰りたい」なんですよ。自分がどこから来たのか、ちゃんと「自分の芯の芯」は覚えてるんだよね。
美しいとしか表現出来ないし、それでええじゃないか。
でも、同じCDを27年もの聞き続けるって凄い事だね。
私にはそこまで惚れてる物ねーな。羨ましいっす。
みっちゃん>
うんうん、どうせわしは言葉の表現力が相当乏しいのでな(^^;(小学生並み)
同じ音楽をン十年聴き続けるって、わしにはいくつもあるよ、そういうの♪